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Twitterで大人気! 編集者兼ライターのカツセマサヒコさんに聞く 働き方について

  • マイナビ進学編集部
  • 2016.04.28
Twitterで大人気! 編集者兼ライターのカツセマサヒコさんに聞く 働き方について

主な仕事は書くことと、編集すること

――さっそくですが、現在のお仕事内容をお聞かせください。

カツセ:いまはライターとしてライティングと、編集者として企画・編集を半々くらいでやっています。


――「ライター」と「編集者」の違いを簡単に説明していただけますか?

カツセ:ライターは足を使って取材に行ったり、調べものをしたりして、書くことを主にします。
編集者は、「〜な記事をつくろう」と企画を考えて、決まったことをライターさんにお願いして、上がってきた原稿を編集・校正する仕事です。得意先とのやりとりも、主に編集者サイドが行っていますね。


――ありがとうございます。カツセさんは現在、どういった媒体で記事を制作しているのでしょうか?

カツセ:最近だと、マイナビウエディングが運営する結婚関連メディア「kekoon(ケコーン)」(http://wedding.mynavi.jp/kekoon/)の記事制作がかなりウエイトが大きいですね。

――“編集長”とは違うんですか?

カツセ:一応、全ての記事に目を通していますが、編集長とは名乗っていないんです。


――お勤めになっている会社は“編集プロダクション”ですよね。“編集プロダクション”って、どんなことをするんですか?

カツセ:例えば、どこかの会社から「一カ月○本、記事を納品してください!」と依頼を受けたら、企画出しをして、そこからライターさんに執筆をお願いしたり、社員が自分で書いたりして、規定の本数を期日までに納品する、というのがオーソドックスな仕事内容です。

ライターの実力ってまちまちで、知名度もばらばらなんですよ。でも、だからといって腕がいいライターに一月100本お願いできるわけもないので、社内で記事のクオリティを担保しながら、多くの記事を納品することを主な仕事にしているんです。とはいえ、こちらにもリソースには限界があるので、制作状況によって受注を限定していますが。

「読者に好かれるライター」と「編集者に好かれるライター」の存在

――編集者一人ひとりにはどういった能力が求められるのでしょうか?

カツセ:僕も編集者になってまだ1年半ぐらいなので怪しいですが、編集者はライターの表現する言葉のニュアンスや、クライアントのニーズ、読者の気持ちを汲まなければなりません。
だから、その交通整理をする役目があるかなと思っています。そういった役目も果たすためには、コミュニケーション力が高くて、文章の細かなポイントに気付ける人が向いているのかなと思います。


――今後、「Web編集者」に求められているスキルとは何だと思いますか?

カツセ:えっと……難しい質問ですね(笑)。
ライターが気持ちよく仕事ができつつ、かつ一定以上のクオリティを担保できるパフォーマンスを発揮できる人なのかなぁ……。
というのは、自分が理想としている人物像なんですけどね。

例えば、文章のいいところをきちんと褒めて、「ここはもっとこうしたらどう?」など、押し付けではなく提案ベースでアドバイスができる人とかですね。
あとは、原稿の修正依頼をライターにするときには、ある程度余白を残した上で返すとか……。修正箇所を細かいところまで書いてしまうと、ライターにとって修正は単なる作業になってしまいますから。

ライターと編集者は二人三脚で仕事を進めていくことになるので、ライタースキルを向上させるためや、媒体の成長に必要だと思ったことは積極的に指摘するようにしています。相手に興味を持ってあげることも、編集者に必要なスキルかもしれません。
また、目標PV数などを達成するためのノウハウもほしいですけど、それ以上にライター陣と歩み寄ってこられる人がいてくれるとうれしいな~と思いますね。


――ライターと編集者は長いスパンで歩んでいくべきだとお考えだということでしょうか。

カツセ:そうですね。よく「メディアは育てるものだ」というふうにいいますけれど、僕もやっぱりそう思っています。まだ1年半のキャリアなんですけれどね。
それと、これは人づてに聞いた話でもあるのですが、ライターには二種類のタイプが存在すると思っていまして。


――具体的に教えていただけますか?

カツセ:はい。それは、「読者に好かれるライター」と「編集者に好かれるライター」です。まず、「編集者に好かれるライター」は、強烈な個性がなくとも編集者のニーズを汲んでくれて、きちんとした文章を書けるライター。編集が原稿を見たときにほぼ一発でOKを出せるような完成度で納品してくれるライターのことですね。

極端な話ですけど、編集者のさまざまなニーズに沿って書けるライターって、めちゃくちゃ需要が高いと思うんです。前者と後者どっちがより商業的なのか、アーティスト性が強くブロガーに近いのかっていうポジションの話でもあるんですけれど。

「読者に好かれるライター」は多少の個性が許される場合があるからこそ、“亜流”だと思っています。例えば、もしもファンの見えるところでその人が問題を起こして、イメージダウンが影響して稼げなくなくなってしまったら、将来大変だと思うんですよね。

逆に、「編集者に好かれるライター」は、編集者と二人三脚でスキルを身につけていくなかで、企画によってさまざまな色を活かしてくことができれば、長くやっていけるんじゃないかなって思いました。


――後者のほうが“ライター”としての寿命は長いということでしょうか?

カツセ:と、個人的には思っているんですけどね。だから、ライターに憧れる人って「自分の記事が書きたい」って思ってる人がいますけれど、だったらブログでもいいのでは? というのはよくいう話で。まさにそうだよなと思うことがあります。
ライターをやるなら媒体に合わせて書くとか、記事の色を変えて書けるようになっていたほうがいいと思います。

ライターは自分の力で扉を開いていく仕事

――次に、お仕事のやりがいをお聞かせください。

カツセ:いろんな人に会えて、いろんな勉強ができるっていうことですかね。自分が興味を持っていなかった分野でも、勉強して取材に行くので。
僕自身は情報を受け取るアンテナを張ってないほうだと思うんですけれど、この環境が要因になって学ぶことになるので、いいなって思いますね。もう一つは、ライター側の目線ですけれど、書いた記事によって自分の進むベクトルが変わっていくことですかね。


――“ベクトルが変わっていく”とは具体的に、どういうことでしょうか?

カツセ:多くの人に評価された「出世作」ができたときに、ステージが一つ上がるんですよ。現に、「【LINE晒し】金曜夜の新橋サラリーマンに「愛してる」と送らせた」というKekoonの記事があるんですけど、これが本当にたくさん拡散された結果、執筆した佐々木ののかさんにいろんなところから仕事がくるようになったらしいんです。
そういう結果を見ていると、ライターは自分で扉(結果)を開けていかないといけないと思うし、そこにやりがいがあるのかなと思いまして。
ずっと安価な記事を書き続けるのはツラいですし、そうやっていろんなライターさんを出世させることも、編集のやりがいの一つですよね。


—そうなると、編集者とライターの出会いにも運がかかっていそうですね。

カツセ:まぁそうですよね。
いい企画に出会えるかどうか、出会えなければ自分で持ち込むしかないのかな。自発的に行動できる人にとって、これほど楽しい仕事はないと思います。


――最後に、いま編集者やライターを目指す人に向けてアドバイスをお願いします。

カツセ:やっぱり「記事を書いて、発信すること」ではないかなと思います。
強みをつくることはすごく大事で、文章を書いたり編集したりして暮らしたいなら、就業するまでにいっぱい書いて、成功体験をひとつでも多くつくっておいたほうがいいのかなと。
例えばですけど、やりたくてやっていることが、周りから「いいよね」と言われることで、(いい意味で)勘違いするじゃないですか。
僕もmixi日記を書いていたときに、友人から「面白いです」と言われるだけで「俺って文才あるかも」と勘違いしたからこそ“今”があるので(笑)。
きっとなんでもそうで、勘違いから始まることがあってもいいのかなって思います。


――ありがとうございました。


編集者・ライターという2つの顔を持つカツセさん。
“編集プロダクション”という会社に務める傍ら、Twitterのフォロワー数は2.8万人(2016年3月時点)。次回は、そんなカツセさんの高校生活のお話をお届けします。

【プロフィール】
カツセマサヒコ
下北沢の編集プロダクション・プレスラボのライター/編集者。
1986年東京生まれ。明治大学を卒業後、2009年より大手印刷会社の総務部にて勤務。趣味でブログを書いていたところをプレスラボに拾われ、2014年7月より現職。
趣味はtwitterでのふぁぼ集めとスマホの充電。

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