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【シゴトを知ろう】レンジャー 編

  • マイナビ進学編集部
  • 2016.11.01
【シゴトを知ろう】レンジャー 編

通学路でもよく見る、スズメやカラスなどの野鳥。そんな野鳥たちを日々観察することで自然を守ろうとしているのが、日本野鳥の会の「レンジャー」たち。日々の仕事の内容から野鳥たちの知られざる生態まで、レンジャーとして活躍する嶋村早樹さんに聞いてみました。

鳥の行動を調べることで、自然のリアルな状況が分かる

――仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

私は「公益財団法人 日本野鳥の会」という自然保護団体に所属して、鳥や自然を守ることを仕事としています。具体的には環境の調査、草刈りなどの管理作業、観察会などの環境学習や普及活動をしています。調査の内容は本当に幅広くて、どういった種類の鳥がどのぐらいいるかの調査はもちろん、干潟で泥を掘り返して水でふるいにかけ、カニやゴカイなどを取り出して何がどれぐらいいるのかという調査もあります。一見鳥とは関係ないように思えますが、これも野鳥が暮らす環境を知る上で大切なことです。
中でも鳥の行動を記録するのは、とても大切なことですね。たとえばある場所で繁殖行動している鳥がいたら、その場所は鳥が子育てできる環境だということが分かります。ほかにもどんなエサを食べているか、求愛活動をしているかなども、とても重要な手がかりになるので、記録するようにしています。

<一日のスケジュール>
9:00 出社・朝礼
10:00 観察会やイベントの運営
13:00 お昼休み
14:00 調査
16:00 事務作業
18:00 退社

「本当に好きなこと」のヒントは子ども時代にある

――小さいころから野鳥や自然に興味をお持ちだったんですか?

そうですね、好きでした。生まれが兵庫の田舎のほうだったので近くに公園などがあまりなくて、普段から山とか竹やぶで遊んでいたんです。自然は好きというか本当に身近な存在で、「日常のなかに自然がある」という感じでしたね。池に行って生き物を観察したり木に名前付けたりするのが、楽しかったです。

――嶋村さんが今のお仕事に就かれるまでを振り返ってみて、高校生の時期に考えておくべきことがあれば教えてください。

高校生のときってどんな仕事があるかということ自体よく分からないと思うんですよね。私もこの仕事があることを知らなかったし、自然が減っているとか鳥が危険な状態にあるということも、自分に何かできるというところまでは考えていませんでした。
そう思うと、いろんなことに興味を持って、知ろうとすることが大事なのかなとは思いますね。そこからどうしたいか、将来どんな仕事をしたいかというのも見えてくると思います。

あとは、自分が小さいころに何が好きだったかを思い出してみるのもいいかもしれません。私も将来何がしたいのかよく分からなくて悩んでいたのですけど、いろいろ考えたときに「自然が好きだったな」というのを思い出して、この道を選んだところがあるんですね。

自分は自然が好きで自然の中で遊んでいたけど、最近の子どもってあんまり自然の中で遊んでいない気がするなあというところから、「もっと知ってほしいな」とか「気付いてほしいな」って思うようになって、野鳥の会に出会ったという感じです。

――自然を大事にしなくちゃいけないとは思いつつも、何をしたらいいのか分からないという人も多いと思います。身近なことではじめられることはありますか?

まずは自然に目を向けることですね。東京などの都会にも、自然って必ずあるんです。家の前に鳥が来たり、通学中にチョウやトンボが飛んでいたりすることってありますよね。近くにあるけれど、ただ目を向けてないだけだと思うんです。
自分の周りにどんな自然があって、どんな生き物がいるのかということを知って、じっくり観察してみるのが第一歩だと思います。

そうしているうちに「昔はここにいっぱい虫いたのに、いなくなったな」とか気付く瞬間があったりします。そこから「なぜだろう」とか「どうやったら返ってくるのかな」と考えていくうちに、何をするべきかが分かってくるはず。だからまずは、身近な「足元の自然」に目を向けてみてほしいですね。

自然への深い興味が今の仕事に結びついたという嶋村さん。大学の環境や生き物の生態について学べる学部では、野鳥をはじめとする生き物の生態や彼らを取り巻く環境について学ぶことができます。興味がわいた人は、調べてみるのもいいかもしれませんね。

【profile】公益財団法人 日本野鳥の会 
     レンジャー
     嶋村早樹

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