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【シゴトを知ろう】米国不動産鑑定士 ~番外編~

  • マイナビ進学編集部
  • 2016.11.28
メインテーマ
ビジネス・経営
キーワード
シゴトを知ろう
不動産
海外
【シゴトを知ろう】米国不動産鑑定士 ~番外編~

不動産の価値を決めるための評価を行う不動産鑑定士。MAIこと、米国不動産鑑定士の資格も持つ大和不動産鑑定株式会社の新井香里さん(写真右)と中庭吾朗さん(写真左)は、国内にとどまらず、数々の海外物件も扱っています。
そこで、日本と海外の不動産の違いや、知られざる不動産鑑定士の一面についてなど、さまざまなお話を伺いました。

不動産業界のグローバル化が進んでいる

――海外不動産の鑑定依頼は、増えているのですか?
 
新井さん:そうですね。ここ数年で増えてきています。弊社では2012年にNYのコンドミニアムとワシントンD.C.の郊外にある戸建て、ロンドンとパリのコンドミニアムの案件を受けたのが最初です。不動産の価値というのは地域による特性が強く影響するので、基本的に現地の鑑定人に調査を依頼し、一緒に進めていくようにしています。
 
 
――調査とはどんなことをするのですか?

中庭さん:オフィスだったらスペースを見させてもらったり、屋上などの共用部分をチェックさせてもらったりします。物件の価格や賃料を出すための仕事なので、駅からの距離や周辺環境の調査、ゴルフ場だったら集客状況をキャディーさんに聞くこともあります。それから、日本人と外国人でも好まれる物件の条件が違うので、海外案件の時はそういった点も注意が必要ですね。

国の特色が不動産評価にも反映される

――日本と海外の不動産は、どんな風に違うのですか?

中庭さん:例えばオーストラリアでは、水辺に面した物件の価格が高くなりました。日本人は川や海に面しているのを嫌がる人もいるけれど、外国は津波がないのでウォーターフロントが好まれるんです。

新井さん:フランスは歴史を大切にする国で、街並みをトータルコーディネートしています。だから、色彩や高さなどを鑑定してみた上で、物件を移動したり高さを変更したりすることが禁止されているケースもあるんですよ。日本と違って地震がないので、中世の建築が今も普通に残っていたりもします。古いから壊して建て替えるという発想はないみたいですね。


――海外と日本とでは、鑑定の仕方にも違いはあるのですか?

中庭さん:鑑定のためのプロセスは基本的に同じですが、国によって仕事の仕方は違いますね。アメリカやイギリスなど先進国の場合は、仕事に対するプライドが高いので、無料でアドバイスをするという発想がなかったりします。また、物件のオーナーとテナントとの力関係で契約の仕方が全然違うということもよくありますね。

なかなか覗けない業界の裏側

――業界用語はあるのですか?

新井さん:業界用語だらけですよ(笑)。よく使うのは「最有効使用」ですね。不動産の価値を出すのに最も有効な方法という意味です。例えば人里離れた場所に丸の内にあるようなビルを建てたとしても誰も行かないですよね。そういった時に「これは最有効使用ではない」という言い方をします。


――一般の方に驚かれる「業界の常識」などあれば教えてください。

中庭さん:調査のために、ゴルフ場では実際にゴルフをしたり、ホテルの場合はホテルに宿泊したりするということですね。よく羨ましがられるのですが、その後報告書にできるよう細かくチェックしないといけないので大変なんですよ(笑)。
 
 
普段なかなか接する機会のない「不動産鑑定士」の仕事。不動産という「モノ」を見る仕事ですが、お2人は、これまで同じ物件には一つとして出会ったことがないと言います。また、国によって千差万別でありながら、一方では、世界共通の部分もあるのだとか。不動産は人の暮らしに密着したものだからこそ、一言では言い切れない魅力を持っているのかもしれません。
 
 
【profile】
大和不動産鑑定株式会社 国際室マネージャー 新井香里
大和不動産鑑定株式会社 東京本社 鑑定・証券化部 海外チーム/ホテルチーム 課長 中庭吾朗
大和不動産鑑定株式会社のHPはこちら

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