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【シゴトを知ろう】刑務官 編

  • マイナビ進学編集部
  • 2017.02.17
【シゴトを知ろう】刑務官 編

「刑務官」とは刑務所で働く国家公務員のこと。全国には主に女子受刑者を収容する刑務所が10カ所あり、そのうち栃木刑務所は女子受刑者を収容する施設としては最大規模です。近年女性受刑者の収容人員は高止まりであり、栃木刑務所でも定員より多い受刑者が収容されています(2017年現在)。刑務所という、日常から隔離された場所で働く刑務官の仕事とは一体どのようなものなのでしょうか。今回は栃木刑務所で刑務官として働くAさんに、仕事の内容ややりがいについて伺いました。

刑務所に勤務する国家公務員

Q1. 現在のお仕事内容について教えてください。
 
私は、栃木刑務所の処遇部処遇部門で看守部長をしています。みなさんご存知だとは思いますが、刑務所は罪を犯した人が収容される施設で、受刑者はそこで罪について振り返り、再度犯罪を行わないように社会復帰を目指します。そこで働く刑務官は、受刑者の管理や指導を行いながら、受刑者が社会復帰を目指す手伝いをしています。勤務形態はさまざまですが、私の場合は昼夜間勤務で、4日に1回夜勤をしています。


Q2.仕事のやりがいを教えてください。

受刑者が社会復帰に対して意欲を持ったと感じた時は、やりがいを感じます。「これからも指導していきたい」「再犯が起こらないように手伝いをしたい」と感じますが、実際、刑務所では受刑者と日常会話をする機会はほぼありません。私の場合は受刑者が違反行為をした時に、指導という立場で話をするだけです。刑務所にはさまざまなルールがあり、受刑者同士で話ができるのも、グラウンドで運動している時や工場での休憩時間と寮の中の余暇時間など、時間や場所が限定されています。職員とは面接など、必要だと判断した場合のみ話をすることができます。


Q3.刑務官をしていて大変だと感じたことや、苦労したことはありますか?

栃木刑務所には約660人の受刑者が収容されていますが、その中には急に大声を出す、暴れるなどの行動をしてしまう「処遇困難者」と呼ばれる受刑者がいます。そういった処遇困難者の行動はどのタイミングで現れるか分からないので、対応や指導が大変です。場合によっては別の部屋へ実力行使の上、移動させるなどの対応をとることもあります。訓練はしていますが、突発的な事態なので、その場に応じた対応と判断が必要です。

訓練は日々行います。職員が怪我をしないように、被収容者にも怪我を負わせないように技術を高めています。刑務官にとって訓練は必須であり、最低限の体力は必要です。

恩師のアドバイスがきっかけ 社会の役に立ちたい

Q4.どのようなきっかけ・経緯で刑務官に就きましたか?

私は高卒ですが、公務員の予備校に2年間通ってから試験を受験して刑務官になりました。高校時代の部活動の顧問である恩師から、「刑務官という仕事があるからやってみないか」と言われて興味を持ったことがきっかけです。就職するのが厳しい時期だったので、「どこかに就職できればよい」くらいに考えていましたが、人を更生させる刑務官の責任ある仕事内容に興味を持ち、試験を受けました。


Q5.高校で学んだと思うことはなんですか?

高校時代、私はハンドボール部に所属していましたが、メンバーに対してこうしたほうがよいなど、自分の気持ちを相手に伝えることがとても苦手でした。しかしハンドボール部の部長になってからは、相手の気持ちを考えて行動できるようになったと思います。


Q6.高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

将来的に人の役に立ちたいという漠然とした思いがあり、小さい頃は看護師になりたいと思っていました。昔から人の役に立ちたいという気持ちが根底にあったのかもしれません。

非日常が繰り返される毎日

Q7.どういう人が刑務官に向いていると思いますか?

刑務官には真面目な人が多く、自分に厳しい人も多いです。職場では規律が求められるので、心の芯の強さが必要です。そのため心を鍛えられる剣道や柔道等の武道を含めたスポーツをしている方も多いです。被収容者にはさまざまな人がいるので、それに対応できる粘り強さも必要です。


Q8.高校生に向けたメッセージをお願いします。

私自身、資格などを持ってはいませんが、刑務官は高卒の学力で受験可能です。早いうちからキャリアを積むことができますし、実績と経験が重視され、学歴は関係ありません。公安職なので常に緊張感があり、やりがいがあると思います。進路に悩んでいるのなら、刑務官という仕事も視野に入れてみてはいかがでしょうか。



刑務所で働いている刑務官は、あまり社会の生活の中で見かけることがない職業。しかし、警察官や自衛官と同様に、皆さんが安全・安心に暮らすための社会づくりを行っています。公安職に興味があれば、是非とも刑務官についても調べてみてはいかがでしょう。
 
 
【profile】 栃木刑務所 処遇部処遇部門 看守部長 A

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